第二章

藤井翔悟

間違いだらけの腰痛治療


ここからは僕の個人的な疼痛全般および、腰痛の見解について話そうと思う。セラピストでも患者さんであっても役立つように書いたつもりだ。最新の医学はどんどん進歩するのでこの情報が古くなると思うので、意見があれば指摘して欲しい。


10年前と比べて医学の進歩はめざましく、大きく発展してきたと思われている。しかし、勘の良い人なら医学は進歩しているのに不調を抱えている人は減っていないということに気がつくと思う。腰痛に関しても全く同じことが言える。

2016年度に厚生労働省によっておこなわれた国民生活基礎調査では、自覚している症状の第1位は腰痛であった(男性が1位、女性が2位)。医学がこれだけ進歩しているのに全国にはまだまだ多くの腰痛の患者さんがいる。

厚生労働省 国民生活基礎調査 平成28年度
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/16.pdf

ところで、日本で出回っている腰痛に関する情報は根拠のないものであったり、思い込みであったりすることが多いことを知っているだろうか?メディアによって間違った情報が一般に広く浸透してきてしまい、本当の腰痛の姿を理解してない人があまりにも多くなってしまった。僕はこのことに関して危機感を感じている。

手術の必要ない人が手術を選んでしまったり、薬の必要のない人が薬を飲んでしまったり。腰痛に関するしっかりとした学問がないばかりに、自分にとって必要ない選択をしてしまう人がとても多いのだ。この本では腰痛に関する間違った思い込みをなくし、正しい情報をお届けしていく。それによって自分自身で正しい選択ができる人が増えることを切に願っている。

腰痛の85%は原因不明

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実はレントゲンやMRIで撮られた画像だけで腰痛の原因をはっきりと特定できることはあまり多くはない。厚生労働省の発表では「原因はこれだ」としっかりといえるものは腰痛の中でも15%ほどしかないと言われている。

厚生労働省 腰痛対策
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/1911-1_2d_0001.pdf

原因がわからない腰痛のことを非特異性腰痛という。これはつまりレントゲンやMRIで画像を撮っても原因が特定できない腰痛という意味だ。

腰痛の原因は15%しかはっきりしないのになぜ、レントゲンやMRIを撮るのだろうか?実はこういった検査では原因をはっきりさせる以外にも他の役割がある。その役割とは「他の病気の可能性を除外する」というもの。がんや感染、リウマチ、骨折といった重大な変化を見逃さないようにするためにレントゲンやMRIを撮影するという目的がある。

病院でレントゲンやMRIを撮影すると全ての原因がわかると思っている方も多いが、実はそんなことはない。あなたの体の一部の状況しか分からないということをぜひ、知っておいてほしい。

ちなみに原因のわかる15%の腰痛にはどんなものがあるかをご紹介しよう。

などである。

厚生労働省 腰痛対策
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/1911-1_2d_0001.pdf

レントゲンやMRIはこれらを見つけるためにおこなう。そこで見つからなかった腰痛は非特異性腰痛といって原因がはっきりと分からないものとして分類されてしまうのだ。

原因不明の腰痛には
”とりあえず”薬を処方

腰痛に悩んで病院に行くと手術をするか、それ以外の方法で治療をすすめていくかどちらかを選択することが多い。ほとんどの場合は手術以外の方法で治療を進めていくことになる。腰痛の治療で多いのは薬物療法である。NSAIDs(エヌセイズ)という種類の薬が有名であるが、この薬は腰痛に対して一定の効果があるということが示されている。科学的に証明されているため、これを処方する医療機関が非常に多い。

腰痛に対する非ステロイド性抗炎症薬
https://www.cochrane.org/ja/CD000396/yao_tong_nidui_surufei_suteroidoxing_kang_yan_zheng_yao_

しかし、NSAIDs(エヌセイズ)という薬は原因を根本から治療する目的ではなく「炎症をおさえる」ために使われるものだ。治すものではなく、炎症を抑えるだけだとしても医師は薬を処方する。「科学的に証明されているから、まずこれだけは出しておきたい。」という考えがあるのだ。

しかし、もしも腰痛の治療が薬だけで終わってしまったら原因はいつまでたっても解決することができないことはすぐにお分かりだと思う。85%の原因がわからない腰痛への治療はまだまだしっかりと確立していないのが現状だ。

湿布でよくならない理由

薬と同じように腰痛には湿布もよく処方される。しかし、湿布を貼っても上手く痛みが取れたという人は少ないのではないだろか。これには理由がある。

後で詳しく紹介するが、痛みは筋肉や筋膜が大きく影響している。それらの動きが悪くなって痛みが発生してしまっているのだ。しかし湿布には筋肉や筋膜の動きを良くするという成分は含まれていない。そのため湿布を貼っても上手く痛みが取れないということが起こってきてしまう。湿布の働きは薬剤成分によって無理やり痛みを和らげたり、炎症を抑えたりする作用がある。一時的に痛みは楽になるかもしれないが根本的な解決にはならないことがほとんどだ。

KEGG MEDICUS フェルビナク
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00054696

湿布はいわば痛みのセンサーを強制的に押さえ込んでいるようなものだ。痛みに対する感覚を鈍くさせて症状を楽にさせる。また、湿布を使う際にはその副作用にも注意を払う必要がある。特に高齢者や妊婦は湿布を使うのは慎重になってもらいたい。それは以下のような理由からだ。

こういった報告がされている。湿布も薬のひとつなので、甘くみてはいけない。

ケトプロフェン(外皮用剤)の妊娠中における使用について
https://www.mhlw.go.jp/www1/kinkyu/iyaku_j/iyaku_j/anzenseijyouhou/312_1.pdf

腰痛治療のための薬剤選択と使用法
http://www.jsomt.jp/journal/pdf/063040200.pdf

脳が痛みを決める

なかには「湿布や痛み止めで治ったことが!」という方も多い。しかし、湿布や痛み止めによって本当に治ってしまったということはほとんどない。先ほども伝えたように根本的な解決にはなっていないからだ。しかし、なぜ一時的な効果しかないのに長い間症状が消えてしまうことがあるのだろうか。

これはなぜかというと脳に原因がある。脳が痛みはないと勘違いし、症状そのものを消してしまうことがあるのだ。結局痛みは脳が感じているため、脳をだますことさえできれば原因が良くなっていなくても痛みが消えることがあるということだ。痛みが消えて良かったと思うかもしれない。しかし、根本原因は何も変わっていないため、何かのきっかけで腰痛が発症してしまう可能性が高い。

プラシーボ効果に関わる脳部位が特定!痛みを抑えるスイート・スポット
https://placebo.co.jp/placeblog/sweet-spot-of-placebo-pain-relief/

慢性疼痛の発生にかかわる脳の中の神経回路の組み換えを証明
―最先端の二光子レーザー顕微鏡イメージング技術で神経回路の変化の撮影に成功―
https://www.nips.ac.jp/sp/release/2011/12/post_198.html

手術をしても効果がない?

もう一つ驚きのデータを紹介しよう。実は腰の手術をおこなう場合とおこなわない場合とでは2年後の効果に差はないという研究がある。

つまり、これは腰痛の患者さんの中には不要な手術をしてしまっている人がいる可能性があるということだ。もちろん手術をしなければいけない場面というものもある。神経に強く障害が出てしまっている場合には手術によって対処しないと今後の生活に大きく支障が出てしまう。しかし、このようなデータがでている限りは手術に対してはもっと慎重に考えなくてはいけない。

腰の手術というのは神経を取ったり、骨を削ったりしてしまう。一度手術をおこなってしまうと元には戻せない。私たち自身もこのような事実があることをしっかりと知り、自分の体を守っていくことが大切だ。

なぜ、薬や手術が処方される?

ここまで読んできて「なぜ、効果がはっきりしていない腰痛に薬や手術をおこなっているの?」と疑問に思う方もいるだろう。

これは決して担当した医師が悪いというわけではない。他の方法と比較して薬物療法や手術の科学的証拠が多いからだ。「すべてに人に対して有効な手段ではないかもしれないが、ある一定の証拠がある以上、頼る方が良くなる可能性が高い」このような感じだ。医師も患者さんにしっかりとした治療を提供したいと思っている。だからこそ、より証拠の多い薬物療法や手術に頼ってしまうという現状があるのだ。

もう一つ薬物療法や手術に頼ってしまう理由としては、病院は手術や薬をどんどん処方しないと経営が成り立たないという仕組みになっている。これは国で定められた保険診療の法律の仕組みを考えると医師にはどうしようもないことだ。このようにいくつかの理由が重なり今の医療の現状がつくられている。

根本原因にアプローチしよう

これまで解説してきたように、病院でおこなう腰痛の治療は薬か手術が主流だ。しかし、薬による治療や手術をおこなったとしても、はっきりとした結果がでるわけではないということをなんとなく感じていただけたと思う。

では、どうしたら腰痛のつらさから抜け出せるのだろか?それにはまず痛みの”悪循環のサイクル”をしっかりと理解する必要がある。

痛みの悪循環のサイクル

痛みは筋肉や筋膜に影響を受けている。わかりやすい例として、筋肉が硬くなってしまうとどうなるかを簡単に説明しよう。

長い時間座っている→筋肉が硬くなる→血のめぐりが悪くなる→酸素や栄養が足りなくなる→痛みを感じる物質がどんどん溜まってくる→痛みが強くなる→筋肉が余計に硬くなる→血のめぐりが悪くなる・・・

このように筋肉が硬くなったことをきっかけに、血の巡りが悪くなり、痛みの悪循環になっていくのがおわかりいただけると思う。これは腰痛に関しても全く同じだ。腰痛が強くある時は「安静にしなさい」とよくいわれる。しかし、今ではこの方法は効果が薄いのではないかという声が多く存在する。実際に「腰痛診療ガイドライン2012」にはこのように書かれている。

「安静は必ずしも有効な治療法とはいえない。急性腰痛に対して痛みに応じた活動性維持は、ベッド上で安静よりも疼痛を軽減し、機能を回復させるのに有効である。職業性腰痛に対しても、痛みに応じて活動性維持は、より早い痛みの改善につながり、休業期間の短縮とその後の再発予防にも効果的である。」

つまり安静にしすぎると、腰痛は治りにくいということである。安静にすることによって、筋肉が余計に硬くなってしまい、症状が長く続いてしまう可能性がある。結果的にマイナスになってしまうのだ。

腰痛診療ガイドライン 2012
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/minds/LBP/05_Ch4_LowBackPain.pdf

日本人勤労者を対象とした腰痛疫学研究
http://www.jsomt.jp/journal/pdf/063060329.pdf

痛みの悪循環を断ち切れない

現在の医療では先ほど説明した痛みに悪循環をうまく断ち切ることができていない。上の図をご覧いただきたい。整形外科では原因不明の85%の腰痛に対してもBの部分に治療がおこなわれている可能性がある。レントゲンやMRIなどの画像上に問題はそのような対処がされることが多いのだ。

あとで詳しく解説するが原因不明といわれている85%の腰痛には筋肉や筋膜が大きな影響を与えていることが多い。筋肉や筋膜に問題があり、痛みが発生しているのだ。そのため筋肉や筋膜が原因となっている腰痛に、Bに対し治療するはあまり意味のないことになってしまう。なぜならそこを治療しても原因は解決されていないからだ。

筋肉や筋膜に問題があると痛みはどんどん悪循環してしまう。その悪循環をどこかで立て切らなくてはならない。痛みの悪循環を立て切ることこそ腰痛解決のヒントになる。

85%の謎にアプローチできない

本当なら多くの医師が筋肉や筋膜に対して理解を示してくれれば、すくなくとも今より腰痛に悩む人は少なくなるだろう。しかし、今の日本には残念ながら85%の原因不明といわれている腰痛を治す仕組みがない。だから私たち理学療法士やそれ以外の資格を持った人のところに患者さんが助けを求めてくるのだ。

筋膜ってなに?

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これまでの説明で筋膜という言葉がでてきたが、ここで筋膜について解説しよう。筋膜というのは筋肉を包んでくれている膜のことである。筋肉の形を保ったり、筋肉が生み出した力を全身に伝達したりする働きがある。例えば筋膜以外の他の組織がなにもなくても人の形は残るといわれている。これは筋膜が人の形を作り出しているからだ。そのため、筋膜は「第二の骨格」とも呼ばれている。

医道の日本:筋膜の役割と研究動向
https://www.idononippon.com/magazine/contents/2015/03/1504-1.html

鶏肉を料理する時に薄い半透明の膜があるのをご存じの方もいると思う。あれが筋膜だ。人間も同じように筋肉の周りに筋膜がある。最近でこその名前が知られてきたが、まだまだ目立たない存在だ。しかし、とても重要な組織である。

筋膜に多く存在する痛みセンサー

筋膜には痛みを感じるセンサーが非常に多く存在する。人の形を保つ働きだけでなく、痛みを感じる役割もあるのだ。この筋膜に痛みを感じる物質がたまってしまうと、腰痛になってしまうというわけだ。

例えば、仕事で長時間デスクワークをおこなっていると筋膜がゆがんでしまったり、縮んだり、癒着したりしてしまう。そのような状態になると筋膜の周りの体液の巡りが悪くなってしまい、痛みを感じる物質がたまるようになってしまうのだ。

筋膜の周りには痛みを感じるセンサーが密集している。痛みを感じる物質がたまってしまうと、そのセンサーが敏感に反応してしまい、痛みを強く感じるようになってしまう。

実は腰痛はこのような原因が隠されていることが多い。

筋・筋膜性疼痛の末梢神経機構:
田口 徹(名古屋大学環境医学研究所神経系分野 II)
筋膜に関する受容器の存在についての論文
http://physiology.jp/wp-content/uploads/2014/06/076030140.pdf

筋膜へのアプローチ方法

実際に筋膜へのアプローチの仕方を簡単にご紹介しよう。最初に伝えておきたいのは、筋膜へのアプローチは簡単だということ。なぜなら、多くのセミナーの受講生が結果をだし、実際に患者さんから喜ばれているからだ。具体的になにをするかというと「押しながら動かす」ことをやっていく。

適度な力で押しながら、筋肉を動かすことのよって筋膜の動きが良くなる。結果として「あれ?さっきよりスッキリしている!」ということが起こってくるのだ。今までの常識でいうと痛みをなんとかしようと思ったら押したり、揉んだりすることが多いと思う。しかし、それでは痛みをとることに関してうまくいかないケースがほとんどだ。

「マッサージに行って、気持ち良かったけど・・・楽になったかはわからない」という方はたくさんいると思う。痛みに対して良い結果を求めるなら押したり、揉んだりよりも「押して動かす」の方がはるかに満足するだろう。

患者さんが教えてくれた
筋膜の大切さ

実は筋膜が腰痛から抜け出すうえで大切なものだということは患者さんが教えてくれた。筋膜に対してアプローチをおこなうと「先生さっきまでの痛みが楽になったよ!」と、いう反応が非常に多かったのだ。

今まで骨盤や背骨のゆがみ、関節、ツボ、頭がい骨など学べるものは全て試してきたが、患者さんがしっかりと楽になることは少なかった。しかし筋膜だけ違った。「もしかして筋膜に痛みの原因があるのではないか?」患者さんの反応をみてそう思うのは自然なことだった。

海外の論文を読みあさったり、超音波の検査機器で実験したりもした。また、同じような考えをもっている医師との出会いも大きい。筋膜へのアプローチを人に対して教えるようになると、「今までよりも患者さんから喜ばれるようになりました!」と受講生から喜びの声をたくさん頂くようになった。

そのような経験から「筋膜が多くの痛みを引き起こしている」という確信に繋がっていった。現時点でセミナーの受講生は累計60,000人を超えている。その受講生からの喜びの声を聞くことが非常に嬉しい。

誰でも簡単にできる筋膜リリース

筋膜へのアプローチには2つのメリットがある。

「ある方法をおこなって楽にはなるけど、マネするのが難しい」ではなかなかやろうとは思わない。しかし、筋膜へのアプローチは他の方法と比べて簡単だというメリットがある。だから多くの方に選ばれているし、他の受講生がやっても同じように患者さんから喜ばれる。

それは患者さんが自分でおこなうセルフケアでも同じである。できれば簡単なものが良いし、それでいて満足できる方法が理想だ。それを可能にするのが筋膜へのアプローチである。

筋膜リリースとマッサージの違い

「筋膜へのアプローチ」と「筋肉をほぐすマッサージ」の考え方・やり方は全く違うものである。マッサージは筋肉を揉みほぐすのに対し、筋膜は「押して動かす」といった方法だ。世間ではマッサージには効果があるといわれているが、実際にはまだまだ不十分な要素が多い。

何百年前という昔から存在し、おこなっている人も多いことから「効果がある」という認識になってしまったのかもしれない。実際にマッサージを受けて「しっかり良くなったよ」という人は少ないのではないだろうか。

効果がないなら別の方法を

今あなたが受けている対処法で腰痛が良くならない場合は「本当にこの方法に効果があるのか?」ということを一度疑問に思った方が良い。症状が良くならないということはそもそも対処法が間違っている場合もあるし、説明された原因が違っている場合もある。

例えば、筋膜に原因があるのにマッサージばかり受けていても良くなる可能性は少ない。筋膜の問題はもみほぐしてもなかなか解決しないため、別の対処法をおこなう必要がある。

腰痛の治療は結果が全てである。いくら有名な治療法だとしてもしっかりと腰痛が良くなっていなければ意味はない。「本当にこれで合っているのだろうか」という疑問を持つこともとても大切なことである。

病院や医師に依存しすぎは禁物

日本人は特に病院で医師からいわれた言葉を全て信じてしまう傾向がある。「この薬が必要だ」と言われたら素直に飲むし、「原因はこれだ」と言われたら疑いなく飲んでしまうことが多い。

日本の制度である国民皆保険があるおかげで日本人は気軽に病院に行けるようになってしまった。そこまでひどくない状態でも病院に行くことができてしまうため、結果的に依存しやすい状況に陥ったのだと思う。

さらに日本人の特徴として「検査が好き」ということもいえる。ささいな異常があった場合でもすぐに検査をしたくなってしまうという国民性が「すぐに病院に行く」ということに拍車をかけているのかもしれない。

そして医師側も検査をしたがることが多く、患者さんとの利害が一致してしまうのだ。

しかし、本来なら自分の体のことは自分自身がしっかりと管理できるようになった方が良い。腰痛を良くするためには病院や医師に依存するのではなく、自分自身も意識を高めることが必要になってくる。

ここで腰痛予防のワンポイントアドバイスをご紹介しよう。

ちょっとした工夫がカギ

実は座っている姿勢は腰にとって大きな負担がかかることが知られている。実際に座っている時間が長い職業の方ほど腰痛になりやすいというデータもあるぐらいだ。座っている時間が長いと、腰回りの負担が大きいだけでなく血液循環も悪くなってしまう。そのため痛みが発生しやすくなってしまうのだ。

仕事で長く座っている方なら一時間に一回程度立って腰を動かすだけでも、腰痛がスッキリする可能性がある。このようなちょっとした工夫で腰痛の予防をおこなうことができるので、ぜひやってほしい。

姿勢による腰部の負担
http://takahara-clinic.com/column/201802.html

座位保持が腰部に与える影響
http://www.toyotaorthopedicclinic.jp/original45.html

腰痛の予防やケアには正しい対処法と正しい知識が必要だ。これからは病院や医者に自分の体は任せるのではなく、自分自身でしっかりと健康を維持できるようにならなくてはいけない。

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